僕がヒップに入社したのは、36歳のときです。
大学を卒業して、同規模の同業他社に入社して約9年勤務した後、個人事業主となりました。
個人事業主として派遣先に常駐する間に2人目の娘も生まれ、そろそろ将来を考えて安心して働ける会社を探さなければ・・・と思っていた矢先にヒップの募集要項が目に留まりました。「事務所が中心地にあり、会社規模も大きく、将来的にも安心できる会社」という条件で探しており、ヒップは、「事務所が駅から数分」、「社員数600人以上で全国区」、「JASDAQ上場」と見事にクリアしていました。また、勤務時間が「9:00~17:00」の7時間を定時間とし、通常の8時間勤務であれば毎日1時間残業扱いになるというのも新鮮で魅力的でした。
ヒップの採用面接を受けた時点では他の派遣会社との契約期間中であり、また派遣先の会社とヒップの間でも業務取引が無い状況でしたが、派遣先の管理者と営業所で調整をしていただき、新規取引契約が締結できたため、円満に派遣元との契約を満了し、無事ヒップに入社して引き続き同じ派遣先で業務を継続することができました。上流工程の作業を担当していたため、派遣先との調整がうまくいかなければヒップに入社することもなかったと思っています。
ヒップに入社して以来、同じ派遣先で同じ業務を行っています。病院で使用するシステムでSEとしてユーザとの仕様調整、設計、総合テスト、導入支援、導入後のフォローを主に担当しています。病院のシステムということで、患者間違いや情報表示間違いは大問題に発展する恐れがあるため緊張感をもって作業をしています。また、派遣先の会社も全国規模でありエンドユーザが全国に存在するため、担当案件によっては出張も必要になります。(現在福岡の2施設を担当しており、月一以上のペースで飛行機で通っているほか、過去には、大阪や新潟などにも出張で何度か通っています)。ベースのシステムは変わりませんが、エンドユーザにより真逆のご要望が出たり、既存機能でカバーできることでも類似の新機能を要求されたりするため、開発の負荷とユーザの要望の調整をしながら質の良いサービスを提供できるよう、日々奮闘しています。
現在進行中の案件で、システムをカスタマイズしました。
現在、エンドユーザと大学の先生と一緒にデータの解析、ならびに更なるシステム改善のため、試行錯誤を繰り返しています。この内容についてエンドユーザは医療系学会で論文発表することになり、それ以外にも医療系雑誌へ投稿されるそうです。また、派遣先会社としてはこの仕組みを特許申請することになりました。
担当案件がこのような形で評価されること自体嬉しいですが、さらに論文の共同演者として名前が載ったり、特許申請にも加わるという非常に稀有な体験をしています。
こちらのエンドユーザに関しては、導入当初プログラムの不具合等トラブルが続き、派遣先には大規模なマイナスとなり信用も失いかけてしまい主担当SEとしての力不足を感じていましたが、このような形でエンドユーザにも派遣先に対しても貢献できるところまで取り返せたと思っています。
まずは、福利厚生面です。7時間勤務、且つ残業代100%というのは、非常に重要です。この業界、暇な時期は残業がなく定時で帰れる分手取りがどうしても減りますが、約20時間/月分の残業代が保障されているようなものなので、少しだけ安心です。 また、自分のように出張がある業務内容の場合、出張手当が保障されていることも大きなメリットです。妻帯者への配慮(誕生日に花が送られてくる、健康診断受診料が会社負担)も他社ではあまり聞いたことがなく、周りからは羨ましがられています。賞与についても、社員一律というのも分かりやすくて良いと思います。
次に会社に連帯感があることです。僕は子供の習い事優先でなかなか参加できていませんが、全社、各営業所単位でのイベントは楽しそうな企画が多いですね。また、担当の営業さんがフットワークが軽く、レスポンスも早く非常に頼りになるのでイベント等参加できていなくても営業所と繋がっている感覚が持てています。
また、以前「娘が所属しているサッカーチームのスポンサーになりませんか?」という話を社長室宛てに投げかけました。「役員会で検討の結果、却下。」となりましたが、声が上まで届き、検討してもらえたということで会社への信頼度が強くなりました。
将来的に社内ベンチャーから独立できたら面白いと考えていますが、ひとまず置いておくとして。。。
生涯プロとして現場に関わっていきたいと考えています。
SEは技術職ではなくサービス業と考えており、どの現場でどのようなシステムに携わっていてもエンドユーザの顧客満足度向上を追求し、喜ばれるモノづくりを続けていくことに変わりはありません。日々何かしらの改善ポイントを探し、少しずつでもチャレンジすることを続けていくことで自分自身のレベルアップを図るとともに、周りに良い影響を与えられる人間に成長していきたいです。(結局、知識や資格ではなく大事なのは人間性ですから)
社内ベンチャーへの応募です。システムとは全く関係ない提案をしましたが、門前払いされることなく本社でプレゼンをさせてもらいました。結果は不採用でしたが、他の発表者の熱意も感じることができ、非常に面白い経験でした。また、不採用になったあとも関連会社に対して実現可否を再度検討していただくことができ、形式的ではない会社の対応が嬉しかったです。