私がヒップに入社することになったきっかけは、就職活動中に進路指導教官から紹介されたことです。
私は組み込みシステムは経験がありませんでしたが、論理回路解析をテーマに研究していたため、組み込み系の開発に活かせるのではないかと興味を持ちました。早速説明会に申し込みましたが、時期の都合で私一人のために会社説明会を開いていただきました。説明を聞き、社員を大切にしたいと考えている会社なのだという印象を受けました。説明会の担当者には大変親切に説明していただき、答えにくい質問にも率直に答えていただき好感を覚えました。余談ですが、説明会の担当者には現在も営業担当としてお世話になっています。
派遣という業務形態としては、開発の現場でスキルを磨ける点、複数の業種の開発が経験できる点に魅力を感じました。また、ヒップは全国に営業所があるため、地元に戻ることも行ったことのない土地で業務をする選択肢があるのも面白そうだと思いました。
私の担当業務は自動車の走行安全システム開発です。主にECUのプラットフォーム(下回り)の設計、開発、評価をしています。また、評価用のCPUソフトウェアを開発することもあります。
自動車のシステムは一歩間違えば人の命に直結するため、安全性への要求がシビアなのが特徴です。現在の業務では、設計から実装、評価(テスト)までを一貫して経験できるため、上司や先輩からご指導をいただきながら日々勉強しています。プラットフォームの開発はアプリケーション開発者がハードウェアの差異を極力意識しないで済むようにシステムを提供する必要があります。マイコンの仕様や、通信仕様、電気的な問題など必要な知識が多く、上司や先輩からご指導をうけたり、議論しながら設計開発をしています。
評価用CPUのソフトウェアの作成です。
この業務はECUと接続して、データを送ったり、その時のECUの状態を記憶し評価するためのCPUのソフトウェアを作成しました。新人の頃、上司の監督の元でしたが、ソフトウェア全体の開発を任せてもらいました。普段の業務では開発の規模が大きいため、自分の担当箇所の周辺しか見えていませんでしたが、評価用のソフトウェアでは開発規模が小さいため全体を把握する必要がありました。資料やソースを読み込んだり、上司に勉強会を開いていただきました。私の検討した設計を提案したり、また実際にマイコンにソフトを書き込み動かす中で組み込みシステム開発でのノウハウを学ぶ機会になりました。この時の業務を通して、組み込みソフトウェアに対する理解が深まったと思います。また、以前より走行安全システムへの興味が強くなったきっかけになったと思います。
私には少し意外に思ったのですが、希望を聞いてくれることです。ヒップは派遣会社であることと、営業所は全国にあるためどこに行くことになるかと思っていたのですが、希望を聞いて頂け、私の場合は完全に希望に沿う形にして頂きました。先方と話が進んでいても断ることはできるとも念を押して説明してもらいました。
また、時間が自由に使いやすい点も魅力だと思います。ヒップの勤務時間が7時間なので、前日7時間働いて、翌日9時間働くなどの調整がし易いです。付き合いが楽だという点も魅力です。飲み会などを欠席される方もいらっしゃいますが、逆に私はイベントごとが好きなので、営業所で開催されているイベントにはほぼ毎回出席しています。他には、新入社員が先輩社員と定期的に顔合わせをするメンター制度があり、自分の職場の先輩、上司以外の先輩の話を聞いたり、相談することができるので見識が広がったように思います。私はそこで知り合った先輩社員に休日に遊んでいただき、仲良くさせていただいたいます。
広い視野と確かな技術を持ったエンジニアになりたいと考えています。就職してから意外に思ったのは、学生時代には将来使うことがないであろうと思っていた勉強が業務に必要だったり、役立っていることです。設計、開発の仕事では常に考えていたよりも多くの検討すべき事項があり、知識や技術が必要なのだと思い知りました。私は上司を見ているとその経験や、知識の深さに驚きます。なによりその経験、知識を応用して新たな課題を解決することできる点に私との差を感じます。私は経験が浅いことも影響してか、過去の経験にとらわれてしまいがちですが、経験を元に問題や解決策を捉えられる広い視野が必要なのだと思います。今はその時々の業務で精いっぱいなのですが、経験を積み重ねることで広い視野が持てると考えています。